「999人の第九」の始まりについて
今日から4月、そして新年度です。
先月より第40回記念北海道ボランティアコンサート「999人の第九」の合唱団員募集を開始しておりますが、今年は第40回の記念の節目の年ですので、「999人の第九」の始まりについて少しだけお話ししたいと思います。
「999人の第九」は、「ボランティア愛ランド北海道フェスティバル'85」の最終日のイベントとして昭和60年(1985年)9月1日(日)今はなき北海道中島体育センター別館(中島体育館)にて開催されました。
これが「999人の第九」の第1回目です。
北海道中から集まり組織された1000名を超える大勢の合唱団により感動の歓喜の歌が響き渡りました。
そして指揮は北海道における音楽界の重鎮の故川越守先生、オーケストラは合唱団と同様北海道中から集まり組織され、まさに大勢のボランティアの総結集でした。
名称を「1000人」ではなく「999人」としたのは、あと1人をわき立たせ、一人ひとりを大切にしたいという考えから「999人の第九」としましたが、まさにその考えが活きた結果の感動が生まれたのです。
当時わが国は第九ブームの最中で、合唱団への参加型の第九が全国各地で盛んに行われていました。
そのような中で北海道でも第九をやりたいということで「999人の第九」が行われ、第1回の感動をもう一度という思いからその後も毎年秋に行われるようになりました。
第2回(1986年)からは厚生年金会館(のちのニトリ文化ホール、現在は閉館)大ホールで、第13回(1997年)からは札幌コンサートホールKitara大ホールで開催しています。
平成元年(1989年)には当会の前身となる「999人の第九」の会が組織され、その後の第九の定着と継続的な活動により、現在では全国各地からの参加者が集まるまでになりました。
これまで胆振東部地震やコロナなど幾多の困難がありましたが、昨年には4年ぶりに全国の皆様をお迎えすることができました。
第40回記念北海道ボランティアコンサート「999人の第九」は、皆様に大いなる感動を与えられる演奏会にしたいと思っております。
第1回目の当時を知る世代の方がだんだん少なくなる一方で、少しずつ次世代につなげていくための流れはできつつあります。
これまでわが会を築き上げてこられた諸先輩方への感謝の思いを胸に、「999人の第九」の精神を新たな若い世代にしっかりと伝えていきたいと思います。
(ちなみにこの記事の筆者は、昭和62年(1987年)生まれです)
(写真は第30回(2014年)の記念誌から)
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