指揮者・ソリスト・オーケストラの紹介

指揮者紹介

松本 宗利音Shurihito Matsumoto

 「目指す指揮は、失敗を恐れず作品と向き合った解釈をオーケストラに伝えること」と語り、その確かな構成力と瑞々しい感性から溢れ出る音楽で頭角を現している期待の新星。

 2025年4月から大阪フィルハーモニー交響楽団指揮者に就任。

 2019年から2022年まで札幌交響楽団指揮者として北海道内はもちろん各地で共演を重ねた他、2020年10月には指揮研究員を務めていた東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の定期演奏会に、2021年2月には読売日本交響楽団名曲シリーズに、同年9月には大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会にもデビューし堂々たる演奏を披露。山形交響楽団、仙台フィル、群馬交響楽団、東京交響楽団、新日本フィル、東京フィル、名古屋フィル、京都市交響楽団、関西フィル、大阪交響楽団、日本センチュリー交響楽団、九州交響楽団などからも次々に招かれ、その後も定期的に共演を重ねている。2024/2025シーズンはNHK交響楽団にデビュー予定。

1993年生まれ、大阪府豊中市出身。相愛音楽教室、センチュリー・ユースオーケストラに所属し、音楽、特にヴァイオリンに親しみながら幼少期を過ごす。京都堀川音楽高校を経て東京藝術大学音楽学部指揮科卒業時に最優秀賞であるアカンサス賞を受賞。指揮を尾高忠明、藏野雅彦、高関健、田中良和、ヴァイオリンを澤和樹、曽我部千恵子の各氏に師事。藝大在学中にはダグラス・ボストック、パーヴォ・ヤルヴィ両氏のマスタークラスを受講。

「宗利音(しゅうりひと)」の名付け親は、20世紀の世界的指揮者カール・シューリヒトの夫人である。

ソリスト紹介

増田享子

 北海道教育大学教育学部教育課程大学院修了。札幌市民芸術祭新人音楽会に出演、 同奨励賞受賞。日演連推薦新人演奏会に出演。北海道二期会オペラ「こうもり」アデー レ、「カルメン」ミカエラ、「フィガロの結婚」スザンナ、びわ湖ホール主催びわ湖の夏オペ ラビエンナーレ「ミニヨン」フィリーヌ、キタラオペラプロジェクト「フィガロの結婚」スザンナ、 「ラ・ボエーム」ムゼッタ役などでオペラに出演。kitara のスプリングコンサート、愛知県文 化振興事業団主催「時をかけるモーツァルト」、北海道二期会ゴールデンコンサート等にも 出演している。また、フォーレレクイエム、モーツアルトレクイエム、第九等のソリストもつとめ る。北海道二期会、ポール・ソーヌス各会員。声楽を長内勲、三部安紀子、宇田川貞夫、 高橋節子、波多野睦美各氏に師事。  

松田久美


札幌大谷短期大学音楽科声楽コース卒業、同短大専攻科、研究生Ⅱ修了。教育後援会賞 受賞。札幌市民芸術祭新人音楽会出演。第 4 回東京国際声楽コンクール奨励賞受賞。在学 中より札幌室内歌劇場メンバーとして活動。2013年 3 月よりドイツ ケルンにてオペラ歌手尾畑真知 子氏のもとで研鑽を積む。オペラ「フィガロの結婚」マルチェリーナ役「ヘンゼルとグレーテル」ヘ ンゼル役「タンホイザー」ヴェーヌス役「シンデレラ」継母役「オルフェオとエウリディーチェ」オル フェオ役「フィデリオ」レオノーレ役など数多くのオペラでタイトルロールを演じる他、ヘンデル「メサ イア」ベートーヴェン「第九」などのアルトソリストも多数務める。アルトに近い深みのある声で、ドイ ツリートや歌曲の分野も得意とする。2014年 4 月にソロリサイタルを札幌コンサートホールKitaraにて 開催、2015年にはシューベルト作曲「冬の旅」全曲演奏会を開催。第66回さっぽろ雪まつりにて Figure Art Theater 公演「雪の国のアリス」に女王役で出演。「オペラファクトリー北海道」旗揚 げ公演「カルメン」にてタイトルロールを演じる。大谷高校音楽同窓会「ペオニア」、北海道フーゴー・ ヴォルフ協会、札幌室内歌劇場各会員。エルム楽器声楽講師。女声合唱団「合歓」指揮者。  

古城一樹

 夕張市出身。北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース卒業、同大学大学院修士課 程修了。声楽を安藤政子、野田廣志の両氏に師事。第59回瀧廉太郎記念音楽祭全日本高 等学校声楽コンクール北海道代表。夕張市音楽協会50周年記念演奏会、同大学卒業演奏会、 札幌市民芸術祭新人音楽会などに出演。  オペラでは、「トゥーランドット」パン役、「セロ弾きのゴーシュ」父ねずみ役、「ラ・ボエーム」 ロドルフォ役、「蝶々夫人」ピンカートン役で出演。2012年 7 月Kitara・オペラ・プロジェクト「コジ・ファ ン・トゥッテ」にフェランド役で出演。合唱でもオペラ公演に関わる他、札幌交響楽団定期演奏会、 2010年PMF の「ラ・ボエーム」、北海道教育大学岩見沢校定期演奏会、室蘭混声合唱団 定期演奏会、バッハ・コンチェルティーノ札幌コンサート公演など、様々な演奏会に出演。  現在、北海道池田高等学校教諭。夕張混声合唱団リンデンコール、男声合唱団プリーモ、 各団員。札幌音楽家協議会、室蘭演奏家協議会、各会員。DMF(Danshi Music Festival) メンバー。 

三輪主恭

オーケストラ紹介

〔管弦楽〕 札幌交響楽団
Sapporo Symphony Orchestra

 昭和音楽大学声楽学部声楽コース卒業。在学中、給費奨学生として学費免除され、 テレサ・ベルガンサ、ウィリアム・マッテウッツィ、ダンテ・マッツォーラ、堀内康雄の各氏よりレッ スンを受講。イタリアにてレリオ・カピルーピ氏に師事。ヤマハ銀座主催・音楽大学フェスティ バルコンサート出演。昭和音楽大学歌曲研究所主催『信時潔の歌曲~歌曲集“沙羅” をめぐって~』にて範唱を務める。星出豊指揮、テアトロ・ジーリォ・ショウワ・オーケストラ と共演。卒業後はバリトン歌手として札幌を中心に活動し、『カルメン』エスカミーリョ役『ラ・ ボエーム』マルチェッロ、『ラ・ファヴォリータ』アルフォンソ十一世、『愛の妙薬』ベルコーレ、 『花さかじいさん』よいじいさん、『おこんじょうるり』じんざ、『ヘンゼルとグレーテル』ペーター などのほか、札幌芸術劇場 hitaru オープニングシリーズ北海道二期会公演『椿姫』ではドゥ フォール男爵を演じ、さっぽろ劇場ジャーナルをはじめとする各紙にて好評を博した。札幌 市民芸術祭新人音楽会出演。日本演奏家連盟新人音楽会オーケストラシリーズにて円光 寺雅彦指揮、札幌交響楽団と共演。企画・制作においては『愛の妙薬』『奥様女中』 などの公演実績があり、演出なども務める。その他、演劇、朗読、ナレーション、ミュージカルなど幅広い活動 を展開する。クラシック・ユニットStrada バリトン担当。みわ音楽教室主宰。

 1961年発足。北海道唯一のプロ・オーケストラとして「札響」の愛称で親しまれている。透明感のあるサウンドとパワフルな表現力は、雄大な北海道にふさわしいオーケストラとして広く知られる。歴代指揮者は名誉創立指揮者の荒谷正雄、ペーター・シュヴァルツ、岩城宏之、秋山和慶、尾高忠明、マックス・ポンマー、ラドミル・エリシュカ、 マティアス・バーメルトなどが務めた。現在は名誉音楽監督 尾高忠明、友情指揮者 広上淳一、主席客演指揮者 下野竜也、正指揮者 川瀬堅太郎を擁し、2025年4月からはエリアス・グランディを首席指揮者に迎えている。年間約120回のオーケストラ・コンサートを行うほか、積極的に地域活動に参加し、小編成での教育福祉活動を北海道全域で展開。60年の歴史の中では50周年のヨーロッパツアーなど節目ごとに海外公演を行い、これまでにアメリカ、英国、ドイツ、イタリア、東南アジア、韓国、台湾を訪問、各地で好評を博した。北海道を拠点に世界に発信するオーケストラとしてますますの充実を目指す。


公益財団法人 札幌交響楽団

〒064-0931 札幌市中央区中島公園1番15号 札幌コンサートホール内

TEL:011-520-1771(代)  FAX:011-520-1772

URL http://www.sso.or.jp  E-mail:info@sso.or.jp