「フィデリオ」
本日筆者は、ベートーヴェン唯一のオペラである「フィデリオ」を見に行ってきました。
言うまでもなく昨年は、ベートーヴェン生誕250年であるにもかかわらず、コロナで第九の演奏ができず悔しい年となりましたが、今回の「フィデリオ」の舞台が盛会となりよかったです。
札幌室内歌劇場主催公演とのことで、当会の第九演奏会のメゾソプラノソリストを務めてくださっている松田久美さん、そして第34回(2018年)までバリトンソリストを務めてくださった中原聡章さんもご出演でした。
「フィデリオ」はフランス革命とナポレオン戦争の時代の真っただ中に作曲・初演までの過程でいろいろと紆余曲折あった作品ですが、そんな当時の時代背景らしいストーリー展開でした。
刑務所に収監された夫を救うために、レオノーラという女性が男装してフィデリオという名で刑務所で働き、看守長・ロッコの娘婿となる約束を取り付け、夫を救出しようとするストーリーです。
最後には夫の救出に成功し、シラーの詩「立派な妻を得た者は、われらの歓びの歌に声を合わせよう」を合唱するという結末です。
われわれが歌っている第九の中の「歓喜に寄せて」と同じシラーの詩です❗
ベートーヴェンが生きた時代は、そうした世相を反映した作品が数多く誕生したのですね🎵
まだまだ新型コロナウイルス感染拡大が続く状況ですが、困難に打ち勝ちいつかまた必ず第九が歌える日が来ることを信じています。
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