会長挨拶

大震災の困難を乗り越えて充実したコンサートでした

会長   廣瀬 彰

 9月6日はまだ暗い午前3時8分、マグニチュード6.8、最大震度7の「北海道胆振東部地震」は道内に甚大な被害を及ぼし、そして道内全域が未曽有の停電となりました。

 通信、交通、物流すべてがストップした中、10日後に控えたコンサート、そして明日の指揮者練習はどうなるのかとの思いが頭をよぎりました。固定電話が不通で、携帯電話も繋がりにくい状況の中で、あちこちに問い合わせするも関連施設の被災状況は調査中で詳しいことはわからないという返事ばかり、東京にいる佐藤俊太郎先生への連絡期限が翌日7日の午前9時、それまでに決断が迫られました。

 芸森のアリーナは損傷を受けているが15日のリハまでに補修して間に合わせる、間に合わなければ大練習室で行う、それもだめなら他の会場を探すなどと札響の担当者から提案を受けました。また、コンサートホールKitaraでは安全確認を進めているとのこと。切羽詰まった状態の中、今日はどうにもならないと判断し、携帯の充電を心配しながら急を要することなので運営委員の皆さんには相談できず、翌7日の朝、赤石副会長と相談してとりあえず指揮者練習は中止することを決断しました。

 指揮者練習中止の知らせは、問い合わせのあった団員には連絡できる仲間に中止を伝えていただくよう協力をお願いし、私は合唱指揮者、ピアノ伴奏者やソリストの皆さんへ連絡しているうちに夕方になってしまい、結果として直接会場の月寒公民館に足を運んでくれた5人の方には、連絡不十分で申し訳なかったと思っています。

 11日(火)の全体練習では、指揮者練習の分まで岡崎先生に頑張ってもらって完全なものにしていただくようお願いしました。

 15日の芸森リハーサルは予定通りに進んだのですが、佐藤指揮者は思うような歌になっていないと感じたのでしょうか、例年になく何回も途中で止める念入りの練習で、それがゲネプロまで続きました。異例の繰り返しの練習があったせいか、本番では合唱団員も熱が入り、見違えるような歌声がホールいっぱいのお客様に感動を与え、そのエネルギーで札幌オリンピックの歌「虹と雪のバラード」ではお客様と一体になって大合唱を繰り広げました。 

 北海道150年を記念する今回の企画、紆余曲折の中になかにもクラウドファンディング支援者には深いご理解とご協力を得てコンサート成功の一助になりました。ありがとうございました。

 大震災の困難な状況を乗り越えて行った今年の「第九」コンサートは、落ち着きの中に充実した演奏だったと思っています。みなさんのご協力ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

 また来年も、第35回コンサートで元気なお姿でお会いできることを楽しみにしています。

                                             (2018年10月)

新体制による斬新な「第九」の運営を

会長   廣瀬 彰

 第34回北海道ボランティアコンサート「999人の第九」にご参加いただきありがとうございます。昨年のコンサートを終えて約7ヶ月、今年もお元気な皆さんにお会いして安心しました。また今年初めて参加された方々と一緒に練習し、札幌交響楽団と共に素晴らしいキタラのステージで歌えることを本当に嬉しく思い心から歓迎いたします。

 今年の練習内容は、昨年のアンケートでパート練習時間の充実をというご意見、また、パート練習の間が空きすぎるという意見があり是正に取り組みましたが、ご存知のように今年の会場の都合で思うようにいきませんでした。申し訳ありません。来年はご期待に沿うよう計画を進めてまいります。また会場事情により練習回数が減っています。このことによって音楽的に質の低下を招かないようにするために、先生方の指導の中身にひと工夫凝らしていただけるものと考えています。

 今年の練習会場は、社会福祉総合センターの改修工事のため、設備が整っていて使いやすいということで札幌エルプラザホールを中心に選びました。一覧表で見た通り会場が移り変わりで落ち着かないと思いますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

 指揮者の佐藤俊太郎先生には今年2回目の指揮をお願いして快く引き受けてくださいました。終始包容力のある優しい指導で、緊張している私たちの心を落ち着いた練習に導いてくださり、歌に自信を持つことができたという昨年に続いて今年も指導していただくことになりました。

 合唱指揮のお二人ともに昨年と同様ですが、初心者・経験者を問わず歌う姿勢や発声の基本をきめ細かくご指導していただくことで、少しでも技術を高めそして合唱の楽しさ、すばらしさを学び取っていただきたいと思います。また、その期待に応えるためにも今年は心に残る素晴らしいコンサートにしたいと思います。

 さて、昨年秋の総会で「世代交代」を提案し、永年にわたりご尽力いただきました9名の方が退任されました。心から御礼申し上げます。そして新たに運営委委員会を設立し16名の新運営委員を選出いたしました。

 特に今年は会員拡大を目指してホームページやフェイスブックの充実をを図って周知した結果、本州方面からの入会者や問い合わせが多くあります。また市内の区民センター・文化施設にもチラシやポスターをもって掲示のお願いに歩き、また若手の会員の獲得ということで大学に訪問するなど、今までにないPRを展開していただきました。そして何より「北海道150年みらい事業」に参加して、より一層道内外に知名度のアップに貢献していただいております。今後とも新体制による新しい感覚で斬新な「第九」の運営をしていただけるものと、期待しているところでございます。

 また、毎年お願いしておりますが、練習を円滑に進めるために本年も“協力団員”を募ります。午後5時20分頃までに練習会場に来られて会場の設営にご協力していただける方は是非ともお願いしたいと思います。

 新体制の運営委員会はまだヨチヨチあるきです。どうか皆様の心暖かいご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

                                              (2018年5月)

充実した練習から感動を呼ぶ「第九」へ

会長   廣瀬 彰

 例年より2週間余り遅く開催された第33回「999人の第九」コンサートは、秋日和に恵まれた中島公園の紅葉は一層の美しさを増し、多くのお客様を札幌コンサートホールにお迎えしてともに感動のステージを終えることができました。

 今年の演奏会は、指揮者には初めて指揮をお願いした佐藤俊太郎先生をお迎えして、そしてソリストのお二人は初出演で、昨年と違ったハーモニーで新鮮さと深い味わいを感じられ、近年にない新たな感動する演奏だったという声が多く寄せられています。

 佐藤俊太郎先生は、終始包容力のある優しい言葉を投げかけてくれて、緊張している私たちの心が解けて、練習に落ち着きと歌に自信を持つことができ、練習に一層励みが増したと思います。そして岡崎先生はスケジュールのお忙しい中、昨年に引き続きご指導いただきました。岡崎先生は常に“リラックスして無理なく声を出そう、楽しく歌うことが肝心です”と発声の基本から教えていただきました。また木村先生には例年のごとくきめ細かな、ほんのわずかなところにも修正を加えて完成させていく意気込みには心が打たれる思いがいたします。期間中本当に楽しく充実した練習を重ねることができました。ありがとうございました。

 さて、ご承知のように来年は社会福祉総合センターの会場は改修工事のため使用できません。現在、他の会場の確保に走りまわっていますが、数か所に渡って練習に通うことになりご不便をおかけしますがご理解とご協力をお願いします。

 役員・実行委員は世間にならって高齢化が進み、当会の運営に支障をきたす前に「世代交代」を考え、8月から3回会合を持ち提案した趣旨に賛同してご理解とご了承をいただきました。役員・実行委員という壁をなくして全員が協力して「第九の会」を運営していく観点から全員が運営委員となって“役員会”という名称から“運営委員会”という名称に変えて新たな気持ちで一人1業務以上の仕事を担当していくことになりました。

 現役員・実行委員から若い世代の方に交代して若いセンスと、斬新なアイデアで運営していただけると期待しているところです。皆さん方のご協力をお願いする次第です。

 第33回北海道ボランティアコンサートの開催に当たり、ご協力、ご支援、ご後援をいただきました関係機関、関係団体、関係各社にお礼と感謝を申し上げます。

 最後にご来場の皆様には今後とも「999人の第九」の会へ変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

                                            (2017年11月)